「最近よく放置竹林が災害リスクあるって聞くけど本当?」
「そもそも竹ってどうやって切ればいいの?」
「田舎に住みたいけど、敷地内にある竹林、どうやって整備していいかわからない・・・」
「伐採したけど、この竹どうしたらいいの?」
竹林整備って初心者にはハードル高いって思ってますか?
実際私もそうでした・・・。
ネットに情報もたくさんあってどれを参考にしたらいいのか迷ってしまいますよね?
そこで!今回竹メソッドでは、竹林整備方法や活用方法まで
お伝えします。
最後まで読んでいただけたら、初心者でもトライできる事間違いなしです。
ぜひ参考にしてくださいね。
◆プロフィール
福岡県の便利な場所から静かに暮らせる自然豊かな場所を探し求めて大分県へ。
そこで出逢った放置竹林達。初心者ながら、竹と格闘している“まる”です。
竹と格闘して1年。
自身の経験から少しでも皆様の参考になるように情報発信していきたいと思います。
またYouTubeでも竹整備している姿や田舎暮らしの様子をアップしています。
よければご覧ください。
ポツンと古民家DIY:www.youtube.com/@potsuntokominka-diy0606
*目次
◆目次
1.放置竹林の災害リスクについて
2.竹林整備に使用する道具・ベスト3紹介!
3.竹林整備方法
4.竹活用方法・ベスト5紹介!
5.まとめ
*本文
1.放置竹林の災害リスクについて
「家の裏に竹林があるけど大丈夫?」
「竹林を相続したけど、どうしたらいい・・・」
「放置竹林からイノシシが飛び出してきた」
こんな経験ありませんか?
竹林は緑が鮮やかで夏の時期は涼し気に見えますが、放置された竹林は、土砂災害のリスク増加、野生動物による農作物被害、生態系破壊と多岐にわたる災害リスクを引き起こします。
そこで放置すると整備も難しくなり費用も莫大になります。
したがって、放置竹林の管理は大切で、災害リスク軽減のため積極的な対策が必要です。
その理由についてご紹介します。
・土砂災害のリスク
竹の根は地表近くに広く張るため、通常の樹木のように土壌を深く固定できません。
豪雨時には竹林全体が斜面ごと滑り落ちる「表層雪崩」のような現象が起こりやすいです。特に急斜面の放置竹林では、土砂災害の危険性が高まります。
・野生動物による被害の増加
放置竹林はシカやイノシシの格好の住処となり、人里に近い場所ではこれらの動物が農地に侵入し、農作物を荒らす被害が増加します。
農林水産省によると、2023年度の野生動物による農作物被害は約164億円に上り、放置竹林が一因となっています。
(農林水産省 農作物被害状況より
・生態系への影響
竹の強い繁殖力と成長速度により、他の植物の生育を阻害し、生物多様性が低下します。
これにより、土壌の安定性や生態系のバランスが崩れ、災害に対する地域全体の回復力が弱まる可能性があります。
2.竹林整備に使用する道具・ベスト3紹介!
「整備したほうがいことはわかったけど、どんな道具でしたらいい?」
どんな道具を用意したらいいか迷ってしまいますよね!
竹林整備を効率的かつ安全に進めるには、適切な道具選びが不可欠です。
また竹の種類や整備の目的(伐採、剪定、細工など)に応じて使い分けることでスムーズな作業ができます。
以下で竹林整備に最適な道具ベスト3を紹介します!
また、安全に注意し、適切な保護具を着用して作業してくださいね。
①レシプロソー
電動のこぎりの一種で、刃が前後に高速で往復運動(レシプロケーティング)することで木材や金属、竹などを切断する工具。
メリット
デメリット
チェーンソーより軽量で扱いやすい。
手動の竹用のこぎりやノコギリに比べ、細かい作業や精密な切断には不向き。
刃を交換することで、さまざまな素材に対応可能。
竹の硬い繊維や節により刃が摩耗しやすく、頻繁な刃の交換が必要。
狭い場所や細かい作業にも対応可能。
電動式(コード式またはバッテリー式)のため、電源や充電が必要。
竹林整備では、チェーンソーほど大がかりでなく、手動ののこぎりより効率的に作業を進めたい場合に最適な工具。
②竹用のこぎり
竹用のこぎりは、竹林整備や竹の加工に特化した手工具で、竹を効率的かつきれいに切断するために設計されている。
メリット
デメリット
軽量で持ち運びが簡単。
切断速度が遅く、大規模な竹林整備では非効率。
電源不要で、狭い場所や繊細な作業に適している。
硬い竹や太い竹を切る際、労力と時間が多く必要。
初心者でも安全に扱いやすい。
太い竹や硬い素材の大量伐採には不向き。
竹用のこぎりは、小規模な作業や細かい竹細工には適していますが、大規模な整備や効率を重視する場合は、チェーンソーやレシプロソーなどの電動工具の方が有利。
③鉈(なた)
鉈(なた)は、竹整備や木材の処理に使われる手工具で、斧とナイフの中間のような特性を持つ道具。
メリット
デメリット
竹の伐採、枝払い、節の処理、細かい割断など、幅広い作業に対応可能。
切断速度が遅く、大規模な竹林整備には不向き。
軽量でコンパクト(刃渡り15~25cm程度が一般的)なため、持ち運びが簡単。
手動で振り下ろすため、腕や肩への負担が大きく、長時間の作業で疲労しやすい。
太い竹や硬い節でも、適切な力の入れ方で効率的に切断可能。
定期的な研ぎが必要。
竹整備において小規模な作業や細かい処理に適しており、携帯性や多用途性で優れている。しかし、大規模な伐採や効率を重視する場合は、チェーンソーやレシプロソーの方が適している場合がある。作業の規模や目的に応じて、鉈と他の道具を組み合わせるのが効果的。
🍀まるのひとり言🍀
ちなみに我が家で使用した道具は
・グラインダー(竹用の刃を使用)
・鉈
のみで行いました!
ベスト1.2の道具があればもっと楽に作業できたのにな~と後悔・・・
しかし鉈は笹の葉を落としたり竹を伐採したりと大活躍でした!
3.竹林整備方法
冒頭にもお伝えした通り、竹林整備は、環境保全と地域資源の有効活用のために不可欠です。
竹は毎年伸びる地下茎で森林内に容易に侵入し、発生したタケノコはわずか2~3か月で高さ 10~ 20mに成長します。侵入した竹は樹高の低い樹木を被圧・枯死させ、周囲を竹林化させてしまう恐れもある為、適切な整備が必要になってきます。
したがって、計画的な竹林整備は、環境と地域社会の持続可能な発展に大きく貢献します。
・準備: 竹林の状態(広さ、密集度)を確認。
・間伐: 古い竹(3年以上)や細い竹を切り、1㎡に3〜5本残す。切り株は掘るか腐敗促進で 処理。
・タケノコ管理: 春にタケノコを間引き、良質なものは残す。
・清掃: 落ち葉や枯れ竹を片付け、土壌を整える。
・地下茎制御: 境界に溝を掘り、地下茎を切るか防根シートを設置。
・継続管理: 年1回点検。伐採竹は竹炭や工芸品に活用。
4.竹活用方法・ベスト5紹介!
「竹林整備した竹はどうしらいいの?」
「何か活用できないのかな・・・」
竹は環境に優しく、汎用性の高い素材として、さまざまな活用方法があります。
また竹は成長が早く、強度や柔軟性を活かして生活用品から建築まで幅広く利用できます。
そこで竹の魅力を最大限に活かしたベスト5を紹介します。
①建築・家具素材
竹は軽量で強度が高く、持続可能な素材として建築や家具に広く使われます。
特に、竹の集成材は耐久性があります。
(例)竹のフローリング、壁材、梁、椅子、テーブルなど。
②竹炭の利用
竹炭は消臭、調湿、空気浄化に優れ、家庭やオフィスで活用されます。
(例)靴や冷蔵庫の消臭剤、部屋の空気清浄、水の浄化、燃料、園芸用の土壌改良剤など。
③食文化(竹の子・調理器具)
たけのこは食用として日本を含むアジアで親しまれ、煮物や炒め物に重宝されます。
また、竹を使った箸、食器、蒸し器(せいろ)などは、軽くて扱いやすく、料理に風情を添えます。
④工芸品・日用品
竹は柔軟性と加工のしやすさから、籠、扇子、茶筅(ちゃせん)、箸などの工芸品や日用品に利用されます。
日本の伝統工芸では、竹細工が装飾品や実用品として高い評価を受けています。
⑤ガーデニング・農業資材
竹は支柱や柵、プランターの素材としてガーデニングや農業で重宝されます。
竹の支柱は野菜や果樹の栽培に使いやすく、竹製の柵は庭の景観を美しく演出するのみならず実用性も兼ね備えています。
🍀まるのひとり言🍀
ちなみに我が家での活用方法は
・竹柵(山と道路の境目・畑の周り)
・薪棚
・畑の野菜に竹炭マルチ などなど
土砂や石が道路に飛び出してこないようにと鹿やイノシシ対策で
竹柵を作ってみたけど・・・
地道な作業なので持久力との戦いでした!笑
5.まとめ
今回は、放置竹林の整備方法から活用方法までご紹介しました。
◆放置竹林の災害リスクについて
・土砂災害のリスク
・野生動物による被害の増加
・生態系への影響
◆竹林整備方法
・準備
・間伐
・タケノコ管理
・清掃
・地下茎制御
・継続管理
日本各地で例をみない自然災害が多発しています。
そんな中、高齢化などにより管理されずに放置された竹林は、土砂崩れや洪水を引き起こす可能性があると言われています。
実際に我が家も、購入するかなり以前に床下浸水被害にあったことがあると聞いていました。
そこで、少しでも災害リスクを減らし快適なスローライフを目指すべく放置竹林の整備に
着目したのがきっかけです。
また竹の柔軟性にも気づけて色々な活用方法をこれからも模索したいと思っています。
今、放置竹林に悩んでいる皆さん!ぜひ一緒に竹林整備していきましょう
最後までご覧いただきありがとうございました!
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